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ジニ係数の推移 メモ

ジニ係数の高い国の、推移について綴っていきます。


1992年→2002年→2012年の順に並べました。(多少前後することあり)


南アフリカ

59.33→57.77→63.38

南アフリカは主要国で最も貧富の差が大きい国です。特に貧富の差はここ10年でさらに広がってきています。黒人大統領の登場、参政権の獲得を経てもなお改善の兆しが見えない貧富の格差には何か根深い原因があるのでしょう。

治安の改善やエイズの克服もまだ現状では夢物語です。


コロンビア

51.45→58.26→53.54

南米で最も格差の大きい国ですが、近年は治安の改善及び貧富の格差の改善が見られます。経済や治安において、完全にベネズエラと逆転している感があります。


ブラジル

60.12→58.62→52.67

中間層の拡大により格差は縮まってきていますが、それでもかなり高い水準にあり、現状主要国では南アフリカに次いで格差の大きい国です。最近は経済の調子が悪いです。


パナマ

58.19→56.59→51.90

ここ2、3年は中南米は全体として低成長に陥っていますが、その中では最も経済の調子が良い国の一つです。貧富の格差は大きいですね。


チリ

54.81→54.74→50.84

南米で最も先進国に近い位置にいる国で、殺人発生率や平均寿命でも圧倒的に良い値が出ています。貧富の差に関してはそれなりに激しいようです。


コスタリカ

45.71→50.89→48.61

ゆるやかな減少傾向。中南米の中では治安が良い国、というイメージは失われつつあります。


メキシコ

50.95→49.54→48.07

かなり緩やかな減少傾向。経済も同じく、安定しているものの成長は緩やかです。


ボリビア

49.11→60.16→46.70

人口の過半を占める先住民系が貧しく、貧富の格差は大きいですが、2006年に先住民系で左派の大統領が誕生してから劇的にジニ係数が下がりました。


エクアドル

53.37→54.49→46.57

ボリビアと同様、左派政権の登場によりジニ係数の低下がみられる国です。


ペルー

44.02→54.04→45.11

ここ10年は南米で最も高い成長率があり、貧富の差も縮まってきています。


アルゼンチン

45.47→53.79→42.49

2001年のデフォルトで失業率が何倍にも跳ね上がり、2002年前後のジニ係数は高くなっています。もともと南米では格差の小さい部類に入る国です。


ウルグアイ

40.20→46.65→41.32

中南米で最も格差の小さい国です。それでも決して低くはないですが...。



ここまでは世界トップクラスに格差が大きい中南米南アフリカについてです。

中南米の格差は軒並み大きく、最も低いウルグアイでさえアジアだと高位の値になります。

しかし、ほとんどの中南米諸国では、ここ10年で貧富の格差が縮小する傾向が見られました。

その理由としてはまず、高成長による中間層の拡大によるもの。

ブラジル、ペルー、コロンビアのジニ係数低下の理由は主にこれでしょう。

もう一つは、左派政権の拡大によるもの。

現在中南米の多くの国が左派政権となっています。ベネズエラキューバニカラグアボリビアなどの反米政権ばかりが目立ちますが、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、チリなどでも2000年代に左派政権が誕生しました。

貧富の差の大きい中南米で民主的な選挙をしたら、左派政権の方に票が集まるのは当然の流れのようにも思えます。貧しい人の方が圧倒的に多いわけですから...

近年になって南米の左派政権化が目立つようになりましたが、これは逆に民主主義が浸透してきた証拠であるとも言えそうです。



次はアジア諸国について書こうと思います。